12月30日(火)
午後から出掛ける。ブログで林哲夫さんの絵が表紙になっていて凄くいいというので、《PRちくま》を持っていく。《PRちくま》定期に買っているが、近ごろ封筒も開けないでいて知らなかった。一月号から、表紙裏には、林さんの〔ふるほんのほこり〕が連載されている。1回目の「屋号」というタイトルでエッセイのなかに面白い屋号が一杯載っていた。ここに載っていた『キノコノクニヤ書店』は、地元の『ねこの手書店』(西荻窪)、『象のあし』(荻窪)の系列店のようだ。西荻窪の古書店に寄ったら店頭の100円均一本がセールで20%引きになっていた。これから出掛けるので迷って、迷って8冊を選んで買う。店主さんが17冊も買って行かれたお客さんもいましたよと言われる。結構、いい本が並んでいた。新宿で乗り換えて、国際展示場のコミケ75へ。駅を出たら、もの凄い人だ。夏よりも多いんじゃないか。7:3、いや8:2くらいで男性、若い男性が占めている感じだ。南陀楼さん、三五さん、そして家人bのブースを見て廻る。南陀楼さんとちょっとした話をして、今年お世話になった挨拶する。読書サイトの人に頼まれた本もゲットする。帰り、大崎方向は満員なので新木場に向かう電車に乗っていく。新木場からメトロ有楽町線で麹町で降りて会社に寄る。《PRちくま》のなかに〔いにしへ東京歳時記〕鈴木理生著で明治10年ころの麹町を岡本綺堂の『鳶』と文章が紹介されていて、「到るところに草原があって、蛇が出る、狐が出る、兎が出る、私の家のまわりにも秋の草が一面に咲き乱れていて(中略)、蟹や蜻蛉もたくさんにいた。蝙蝠の飛ぶのもしばしば見た。(中略)北の方から無数の赤とんぼうがいわゆる雲霞の如くに飛んで来る。これを手当り次第に叩き落すと、五分か十分のあいだに怱ち数十匹の獲物があった」と書いてあった。草原か、麹町から番町へ歩くと近くの進学塾の生徒が見えるだけである。ビル群が並んでいる光景ばかりで、土、日曜日は人の姿も見かけない。会社で年賀状をプリンタで簡単に出すつもりでいたがうまくいかずガックリ。荻窪に寄って、西荻窪へ。スーパーを通り抜けようとしたら衣料品が20%引きになっていたので、スーツ用のズボンを買う。上着はよいがズボンがボロボロになってしまったのが多いので。音羽に寄って、店頭のメッタに買わない500円本を買う。ズボンの20%分ががあるのでと妙な折り合いをつけてしまう。店主さんに挨拶して出る。帰りの車中読んだ、南陀楼綾繁+積ん読フレンズ【山からお宝・本を積まずにいられない人のために】を見たら、退屈男さんの万年床の積本が私と同じ感じなのが笑える。それにしても書肆紅屋さんの本の積み方がキレイだなー、ブログと同じで理路整然としている。南陀楼綾繁『まぼろしの書斎を求めて』にも書いてあるが、本というのは買うのはいいが置き場所が問題になってくる、一定量から増やさない人はいいが本好きにはそれが出来ない人たちが多い。車の駐車場のように本の駐車場が出来たらと思うがあまりいい思いつきではないか。私にとっても、来年、本の置き場所が大きな課題だ。