1月5日(月)
会社に八時過ぎに着いて、新年の挨拶してしたら後輩から今日は十時出社で良かったのだと言われる。やはり身体がおかしいので、近くの医院で風邪薬をもらう。『古本のホコリを吸いすぎたのでは』と老先生から言われてしまった。喉が腫れているとも。四時から部の新年会でお神酒とビールを少々飲むと異常に顔が熱くなってくる。途中で抜け出して、お茶を何杯か飲んでから帰る。荻窪に寄って、西荻窪へ。荻窪<ブ>は、105円以外の半額セールでお客さんが多く、込んでいた。一回り見てまわったがいい本が何も見つからない。コミック・漫画類を別にすると文庫本を沢山買っている人が多かった。夕食、吉野家に入って『豚丼、並』と言ったら店員さんが笑っているように感じる。『牛丼、生卵、サラダ』『豚丼、ぶた汁』、後から入ってくる人たちが注文している。単一で注文している人が少ないのだ。やっとこ食べた。家に帰って薬を飲んで、早めに布団に入って三浦哲郎【愁月記】の残りを読む。兄二人出走不明、姉二人自殺という境遇がいつも不思議に感じていたが、この本を読むと、その辺の事情がうっすらと分かるような気がしてきた。大変な時代だったんだ。