7月21日(月)
田村隆一【小さな島からの手紙】集英社文庫を読む。週末、藤沢に行ったとき、店頭の平台の文庫置場からもとめたものだ。何百冊の文庫の中からこの本が、すうーっと目に飛び込んで、即座に手に取ってしまった。詩というものの小説同様に分かりづらいものが多い。この本は、田村さんの旅を通して、難解な詩を私みたいなものでも理解できる地点まで敷居を低くしてくれている。そればかりでなく、田村さんの旅の日常がいい、いい文章で語られています。これはいいもの・いい本にめぐり合いました。帰り、青山に行くが目的地が分からずに歩いていると、思いがけなく小さな古本の看板が目に入り、2階に上がって店内へ。オヨヨさんと目があって、どちらともあれれとした感じだった。ここがオヨヨ書林なんだ。デザイン・建築・音楽・演劇など棚に並んでいて、脊表紙だけ眺めていても飽きない。じっくり、ゆっくり見て、松本亮【ジャワ夢幻日記】を購入。前日、メールを頂いた人の中に、この人・松本亮さんの話題があったので。ちょっとまけてもらったのが嬉しい。阿佐ヶ谷、荻窪の《ブ》に寄る。こんな雨だから、何か特別なものに出会えるような気がして棚を見ていると、荒川洋治さんの本を一冊ずつ見つけることが出来ました。善福寺川の橋を渡る頃には、流石に昨夜歩いた分膝の痛さを感じる。