2月23日(火)
今日は、天気がよく、温度も上がるので
世田谷文学館の石井桃子展を見に行く。西荻窪の駅に向かう途中の興居島屋さんが出店準備中だった。帰りにしか覗いたことがないが、ちょっと店頭の均一を見て、金井美恵子【道化師の恋】中央公論社ともう一冊を購入する。吉祥寺から井の頭線に乗り換えて明大前へ、そこで乗り換えて調布まで行く。日曜日に南陀楼さんに調布の古本屋・「円居」というところが行ってきて、良かったよと聞いたので行ってみたくなった。店頭で、井伏鱒二の講談社文芸文庫を三冊、金子光晴など詩の本を三冊など購入。先客の女性が店頭を熱心に覗いていた。店内の棚も見るが、どうも客が私一人なので落ち着かないので精算して出る。駅の南口に渡って、調布〈ブ〉にも寄ってみる。文庫棚に、野溝七生子【山梔】講談社文芸文庫、龍胆寺雄 【アパアトの女たちと僕と】講談社文芸文庫など、他でも見かけない本があった。二廻りして丹念に見て行くと、結構いい本が見つかった。調布〈ブ〉は、初めて来たので、そのお祝いなのか。巡り合わせだけだろうが。そこから、電車に乗って、芦花公園へ。世田谷文学館は、平日なのでゆっくり閲覧出来るのが有り難い。お客さんも中年女性ばかりである。石井桃子さんは、80歳代、90歳代になっても出筆された人で、その源は何だろうか、というのを探りにも来たのだが、子供への情熱、それと好奇心が旺盛だったのか。帰り、電車に人が大勢乗っていると思ったら、もう五時を過ぎていたのだ。
世田谷文学館の常設展に
「文学に描かれた世田谷 100年の物語」が開かれていて、世田谷に住んでいた・住んでいるかなりの作家の紹介や作家の原稿が展示してあった。その中で、原稿用紙にきっちり書かれている文字の沢木耕太郎さんのが目を惹かれる。沢木さん作品の文章にも当てはまるようだ。石井桃子さんは、ノートや本の訂正も細かくキレイに整理されて書かれていた。