7月5日(火)
七時丁度の東西線乗り入れの電車で西船橋乗り換えて千葉へ。久々の通勤時の電車に乗るが混むということもないが、座れることもない。車中、鹿島茂【成功する読書日記】文藝春秋を拾い読み。辰野隆が建築家の辰野金吾の息子さんだったのか。辰野金吾と言えば丸の内ビルを設計して、日本建築界で有名な人だ。鹿島茂さん、書斎本、居間本、寝室本、トイレ本、電車本と分けて五冊を同時読むという。仕事と言え大変だと思うが慣れれば、それほどでもないという。病院で、エコー、ピロリの呼気検査、胃カメラを。胃カメラで喉の麻酔用に液体を喉に貯めて置くのだが、それが氷状になっていてビックリした。検査が時間的に短く感じたが、喉が異物反応の為か閉まるので苦しくなった。検査官も若い技師で上手くない。上手い検査官は、胃の奥、十二指腸から見て手前に見ていく。それを、また戻ったりすると管が通る喉が苦しいのだ。これが上手い技師だと世間話などしてリラックスさせて、補助の看護師さんとの軽妙なやりとりで検査をしているのを忘れるくらいになってしまうのだ。古本屋に寄って文庫を一冊買う。いつもゴタゴタと並んでいる店頭が整理されていたが、雨対策だろうか。折角、千葉に来たのだから日曜美術館ナビで知った
千葉市美術館の《生誕130年・橋口五葉展》を見に行ってみる。
千葉市美術館の入っているビルが古い建物で驚いた。昭和の初めに建ったのか、それを改修しているようだ。
円柱の高さがアクセントになっている。《生誕130年・橋口五葉展》、7階、8階で展示されていて、400点以上もあり見ごたえがあった。小物のスケッチブックが結構おおい。橋口五葉の作品とは知らなかったが、有名なのは三越呉服店の公募ポスターで一等を取った作品だ。あと、日本髪を結った裸婦のスケッチ・画も多い。それと夏目漱石の【吾輩は主婦である】の装丁など、装丁本もいくつもあった。橋口五葉は、鹿児島の人だが、それが、どうして鹿児島と千葉で展覧会をやるのか、係りの人に聞いてみたが、答えは返って来なかった。橋口五葉の作品が、この千葉市美術館の所蔵が多いためなのか。帰りの電車では、古本屋で購入したはかま満緒【はかま満緒の放送史探検】朝日文庫を。