2月8日(水)
盛林堂に寄る。古本ナイアガラ、つんさま・つん堂棚を覗くと、もう気になっていた本は売れていた。ちょっと、もろもろ長話をしてしまった。阿佐ヶ谷で降りて、
喫茶店・対山館へ。Yさんも出展されているクロッキー展を見る。おもいおもいクロッキーが展示されていた。Yさんの裸婦のタッチがいいナー。コーヒーも美味い。コーヒー飲みではないが、美味いのはのど越しがよく。それを感じたのだ。店主さんたちがやけに親切だった。池袋・リブロの古本まつり、時間が限られていたので、壁づたいからぐるぐるに廻るが、これがよくなかった。例年と同じ感じだが、本が覆っている感じがしてくる。通路が狭いのか。これといったのが見つからない。Sさんがカゴ一杯持って、挨拶された。カゴから一つ取り出して、これ今まで見たが定価以下の値段を見なかったので購入することに決めたと言う。Sさん、今は漫画のようだ。最後のブースで岩波文庫、中公文庫が状態もよく、100-、200-で売られていたが、ここに到達したときに、もう根気がなくなっていた。女高生の二人連れが【銀の匙】を見つけ、『あった、あった、来てよかったね』『100円よ』と言いあっていた。何も買わずに会場を出る。疲れだけが残る。家に帰って夕食を取って、何か釈然としないので、八時すぎから吉祥寺まで歩く。夜、寒いのもあるせいか、歩いても歩いても吉祥寺までが遠く感じる。〈ブ〉に寄って棚を見ていたら、あれ、あれとなって取り出して見る。小林信彦【冬の神話】角川文庫だ。こんなこともあっていいのだ。
【メモ】
盛林堂⇒阿佐ヶ谷・クロッキー展(学校関係の方ですか、と言われる)⇒リブロ・古書市(sさんに会う・日記が止まってね、と言われる) 夜・散歩 『冬の神話』を見つける。