帰り、荻窪の駅の改札口を出ようとしたとき、
白い杖を手に持った若い男性が歩いて来た。
アレー、と思った。駅などには、その人の為に
床に点字ブロックがある。黄色のやつだ。
駅のプラットホームに、主要な建物の回り、建物内にも
ある。
だが、その若い男性は、その上など歩いていない、
杖で床を擦りながら歩いている、さっそうと歩いてくる。
そう言えば、点字ブロックの上を几帳面に歩いている人を
見かけないような気がしてくる。昔は、こんなものは、
なかったが、今は、それが重要なものとして考えられて
いる。本当に大事なことだろうが、もっとその人たちに
接することの方が望ましいような気がしてくる。親切に
道案内とかではなく、その人たちが歩いてきたら、
歩きやすいように、通路をあけてあげるとか、今日、
そんなことを思ったのだ。