9月3日(水)
十川信介編【明治文学回想集(下)】岩波文庫を読み出してみたら、最初はとっつきにくいと思っていたが、これがなかなか面白い。明治時代30年代の文学に関わった人たちのことを書いてあり、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアと言った文学が盛んになってきた時期なのか、文学者の意気を感じる。この頃は、用件があると会いに行っている。そうしたことが、作家自身とそこの住まいの空間にあるものも伝わってきて、人物像も浮き出てくる。現在は携帯電話があり便利になったが直に会うことなしで物事の判断基準を決めてしまっているきらいがあり、携帯電話のマイナス面も感じてしまう。このところ私の携帯電話には<ブ>のセール情報ばかりしか入って来ないが…。