1月24日(土)
九州の方では、大雪だという。起きて、ベランダの出て見ると不思議な雲と富士山のバランすが複雑模様だ。寒さが身に沁みる。
身体を動かさないと思って外に出ると、細かい細かい雪がふっている。今日は、荻窪から阿佐ヶ谷に行って、歩いて歩いて新高円寺に、そこから歩いて北へ高円寺の西部古書会館の古書展を覗いて、電車に乗って御茶ノ水へ、東京古書会館の古書展を冷やかされて、神保町をブラブラして、ヒナタ屋でお茶して、電車に乗って荻窪へ、そこでブラリして、西荻窪に帰ってくる。寒いがどこも賑わっていた。ヒナタ屋もお客さんが多かった。東京古書会館の古書展では、青山に移転したオヨヨ書林さんが出していた。 そこで、友部正人【耳をすます旅人】なんて珍しい本があるので、悩んで買った。買えって、本を開いて見たら、日本各地の行ったときに感じたこと・エッセイだった。そこに《トムズボックス》の項があり、そこはこんな文で始まります。
「平日でもにぎやかな吉祥寺の街に、日曜日でも静かな小さな本屋がある。東急デパートの裏の方、NTTのすぐ近くに、花屋さんかと思うと帽子屋さん、帽子屋さんかと思うと紅茶屋さん、紅茶屋さんかと思うと骨董品屋さん、骨董品屋さんかと思うとその奥に本屋さん、という場所がある。小さな箱の中に小さなお店がマッチ棒のようにつまっている。その一番奥にあるトムズボックスという本屋さんは、小さいけれど別世界である。商店街の裏にまだ残っていたレンゲ畑のようなところ。棚には絵本がぎっしりとつまっていて、平台にはトムズボックス製作の不思議な本がずらりと並んでいる。壁には月々の展覧会の絵が架かっていて、ぼくたちが行った時には長新太さんの個展だった。略」
《トムズボックス》には、何回か行ってますが、迷って迷ったころにようやく辿りつきます。その分だけ、感動があります。そんな訳で、友部正人さんをネット・Youtubeで見ていたら、友部正人さんの下に三上寛さんがある。三上寛さんの存在感はスゴイなーと唸ってしまった。三上寛さんの〔夢は夜ひらく〕を何十回と聴く。『15、16、17と私の人生暗かった…いまもまだまだつづく』と口ずさむ。あーぁ。。