荻窪で降りてささま書店へ。均一のコーナーを眺めていたら本を追加されていく。その中に、直木三十五【日本劍豪列傳】鱒書房があった。直木賞のあの直木かと思って買う。この本は昭和30年に発行されている。後ろの略歴を見ると直木三十五は、明治24年に生まれて昭和9年に亡くなっている。本名は植村宗一、ペンネーム植村をバラバラにして直木、その年の年齢とって三十一、毎年一つずつ増えて、三十五に落ち着いたと書いてある。これは誰でも知っている有名な話だが。
今度は荻窪駅の反対側の<ブ>に寄ってみる。何もないが久しぶりにエッセイを見ると滅多にない三浦しをんさんの本があるので買う。その棚の端に村上春樹の新刊があるので買う。
(モンガ堂日記より)
久しぶり、本当に久しぶりにカフェに寄る。中高年の女性の集団がいるが会話も小声である。杉並公会堂の帰りの人たちであろうか、品のある題目だったのか。
三浦しをんさんの【三四郎はそれから門を出た】をパラパラと眺める。こんども面白そうな気配がする。最初に村上春樹さんの【海辺のカフカ】の書評?だ。
その村上春樹さんの【うさぎおいしーフランス人】は、くだらないかるた。本人が書いている、しかし安西水丸さんの絵がいいからよしとしよう。
直木三十五【日本劍豪列傳】鱒書房、昭和30年発行で定価120円になっているが、今の価値だといくらくらいになるのだろうか。105円で買ったのだが、やっぱり貴重な本だろうと思う。160円のコーヒーが今日は苦い。
岸田國士【幸福の森】三笠書房、昭和17年の発行で定価1円80銭となっている。表紙の題名が右からになっている。5000部と書いてあるが古書サイトで調べてもそんなに高い金額でなかった。当たり前か、105円の均一に置いてあるんだから。
(本を読む人々。より)
5時過ぎ、強烈な眠気。
荻窪から歩いて帰る。
今日も蒸し暑い一日だった。