11月19日(水)
昼前、銀行に行って振込みをして、新刊書店に寄って文芸コーナーを見たら、やたら知らない名前が並んでいた。そもそも新刊書店に頻繁に来なくなってしまったこともあるが、こんなに多くの新人作家の本が棚にあるのも異様に見える。本は一杯出ていることを実感する。会社、会議もなく定刻の五時半ちょっとすぎに出て、メトロで市ヶ谷から二つ目の神保町で降りて東京堂書店へ。ギリギリに六階の受付に着くが、係りの人の『そっちに並んで』の言葉にはびっくりする。先日、初めて来たときの応対が良かったので、こんな人もいるんだと思ってしまった。荒川洋治さんの出版記念の講演とサイン会。本から受ける印象だと真剣勝負みたいな人だと思ったが、ときにはユーモア、ダジャレもあり、講演なれしている感じな気がした。でも、本題に入ると口調もきつくなっていて、本の印象と同じになっていた。私が荒川さんの本【夜のある町で】みすず書房を読んで、『ワアー!ナンダ!コリャ!スゲイヤ!』と唸ってしまった。こんな衝撃を受けたのは珍しい。私が聞いて、講演の結論みたいなものは、作家や文学に関わる人たちよ、もっと文学を知ろうよ過去を振りかって、言葉の意味、文学(詩・小説)を勉強して、読書に提供しようよ、読者ももっと本を読んでモノの見方を感じて豊かになろうよ、そんな内容だったのかと思う。講演の前に、今日取り上げられる作家名・本の作品名が記してあるのが配られたので講演内容をメモしながら聞いてしまった。やはり、それだと聞いていることが散漫になってしまったのが、残念。七時四十分ころ講演が終り、サイン会になったが、八時まではサイン会も含めてだったのか?もっともっと文学談義を聞いていたかったが。講演内容の個々については、いつか書いてみたい。帰り、ヒナタ屋に寄って温かいミルクを飲んで帰る。