12月6日(土)
青梅街道もイチョウの葉の黄色が歩道を覆っている。毎日、掃除が大変だろう。午後から御茶ノ水の古書会館の古書展へ。書窓展は、賑わっていた。安目の本が多めにあったように感じる。前日読んだ岡崎武志【古本生活読本】の中に出てくる本がある。板井米夫【ヴァガボンド・襄】板垣書店・1948年という本だ。確か、岡崎さんは300円で買ったと出ていた記憶が、今日の古書展では500円、うーん、迷ったが買わなかった。迷いに迷って、何冊か買う。神保町をブラついて、ヒナタ屋で休憩する。ミルクを飲みながら、立川昭二【臨死のまなざし】を読む。何気なしに手に取った本であるが、これは読みがいがあるいい本だ。高見順、夏目漱石、斎藤茂吉、中勘助、広津和郎、宮澤賢治、石川啄木などの死に向うときの気持ち・まなざしが書いてあり、ジーンとくるが、それより人間の死がみずからの作家の文章や日記・句・詩集として残っていることにも感動した。御茶ノ水、今日は昼間、かなりの年配者が目に付いた。ヒナタ屋を出ると若者が大勢歩いている。急ぎ足で駅に向う。